ご親戚から譲り受けたというブレスレットがご自身の腕には大きすぎて手の甲側まで下りてきてしまうとお困りだったことからご相談を頂きました。
一般的に既製品のブレスレットの長さは18cmとなっていることが多く、小柄な方や手首の細い方には大きすぎることは珍しくありません。
外れてしまうという事はさすがになくても、手の甲や手のひらの途中まで下りてくると着け心地が悪く、着ける機会がぐっと減ってしまいます。
今回は約２cm程カットしてご希望の長さになるところで金具を再度取り付ける加工でご対応しました。
今回お預かりしたチェーンはダイヤが３ピースセットされたチェーンと、ミラーボールが４個セットされたチェーンの２本を使用したブレスレット。ダイヤのほうが少し長くたわむことで２本並んだ時にそれぞれのチェーンの美しさが引き立つように考慮されたデザインでした。
まず、お客様の手首に対してどれくらい長いかをチェックしながらご希望の長さを確認して、そのご希望に合わせてチェーンをカット。ポイントはそれぞれの長さがこれまでと変わらないバランスになるようにすることです。
一旦カットした上で、念のためお客様の手首に合わせてみると想定したよりもほんの少し長く感じました。
そこで、もう２ミリ程カットし仕上げの金具留めをしました。
ヘアサロンなどで、最後の仕上げの前に一旦確認をしてくれるような感覚と少し似ていますが、この調整がほんの少しでも間違うと折角直してもまた着け心地が悪くなってしまうため、重要なポイントです。
因みに、ネックレスやブレスレットのチェーンは完全につなぎ合わせてしまっているものもありますが、大抵は細い金属の線をくるんとまげた小カンの口を閉じてあるだけなので、ひっかけてしまうとその部分が開いてしまうことがあります。
今回は、その小カンの部分をそっと開き、ちょうどよくカットしたチェーンをそこにかけてプレートと小カンをつなぐという作業でお直ししています。
この作業はそれほど時間がかかるわけではないので、色々と近況をお話しているうちに作業完了。
ご来店当日のうちに作業が完了し、丁度よくなった長さのブレスレットをお着けになり、とてもお喜び頂きました。
作業の混み具合によっては数日いただく場合もございますが、まずはお気軽にご相談くださいませ。
どのような修理でもまずは最善の方法をご提案いたします。
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